2023.11.5
人材不足の救世主⁈自動運転車輛登場。
10月26日から開催している「JAPAN MOBILITY SHOW」に、自動運転専用設計のオリジナル車両が登場した。これによって無人運行のタクシーサービスが始まりそうだ。この車両はGM、Cruiseと協業するホンダが開発したもので、2026年にも「クルーズ・オリジン」を用いた自動運転タクシーサービスを東京都心部で始める予定。 自動運転タクシーを実用化済みの企業はGoogleを含めて複数存在するが、これらは全て乗用車を改造した自動運転車を使用している。しかし、オリジンは自動運転向けに専用設計されたオリジナルモデルで、運転席が存在していない。つまりホンダは、Googleすら未実現の「運転席なし」の車両で自動運転タクシーサービスに挑戦するわけだ。 オリジンは自動運転専用に設計されており、ハンドルやアクセルなどの制御装置はもとより、そもそも運転席が設けられていない。車内は全て乗客のために設えられているのだ。詳細なスペックは公表されていないが、フルサイズミニバンほどのボディサイズで、対面6人乗りの仕様となっている。 まだまだ未知な点が多いオリジンだが、ホンダは2026年初頭に東京都心部でサービスを開始する予定。ローンチサービスでは数十台からスタートして、その後順次台数を増加させるとともに、サービス提供エリアの拡大と運用を想定している。慢性的な人手不足に悩まされているタクシー業界では、運転手不在の際のトラブルなど、さまざまな課題も含めて、今後の動向に注力することになるだろう。