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2020.12.3

タクシーは安全な乗り物です。

日ごとにコロナ感染者が増加していますね。これから寒くなりますから、ますます気をつけなければなりません。そのなかで私たちは、スーパーコンピュータ「富岳」を活用して、タクシー車内における新型コロナウィルス対策を目的とした「飛沫感染の予測と対策」を実施致しました。ご協力いただいた理化学研究所、内閣官房、国土交通省そしてトヨタ自動車の皆様に深く感謝致します。
資料1
シュミレーションの課題は、大きく分けて3つ。ひとつめはエアコンの換気量評価です。通常モード(最大風量の半分)でも1時間に40回程度(1.5分に1回)の換気は達成されていました。3人乗車の場合では、一人当たりの換気量は一般オフィスの2〜3倍も確保されていましたので、エアコンは外気導入モードに設定し、風量を通常以上で運行しています。この効果で窓を閉めていても、約1.5分で車内の空気が新鮮な空気と入れ替わりますのでご安心ください。
資料2
二つ目は運転者が咳をした場合です。運転席周りにパーティションがあれば運転席側の窓を開けることで、効果的に飛沫・エアロゾルが車外に放出されることがわかりました。また、後部座席への到達率も減少します。三つ目は、後部座席でお客様が咳をした場合です。マスクなしで咳をしますと飛沫・エアロゾルは、急速に車内拡散します。窓を開けても排除することは困難ですから、乗車時には「マスクの着用」をお願いします。
資料3
コロナウィルスの感染が始まって以来、「タクシーは、危ない!」と言う風評やデマの類が横行し、私たちは心から苦しみました。しかし、今回のシュミレーションで安全性を担保する、科学的な根拠が示されたことは、私たちにとって大きな希望です。タクシーは他の公共交通に比べて安全であることをPRしながら、これからも皆様の足としてサービスの向上に努めます。  
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